春一番 感想

第1巻第2話「春一番」(秋田文庫)



【あらすじ】 

以前、ブラックジャックによる白斑症の手術を受けたJK(JCかもしれない)がブラックジャックのもとを訪れて、術後何かおかしいという場面から始まる。

 

(漫画の中では白斑症と言っているがおそらく角膜変性症かなにかのことで、角膜に白斑ができたのだろう。

白斑症とはメラノサイトが何らかの原因で消失したり減少したりすることでメラニンを作れなくなり色が抜ける病気で、皮膚や口腔内に白斑ができるそう。

そんな細かいことはどうでもよくて、目の手術までできるブラックジャック先生がすごい。)

 

JKは角膜移植を行ってから、見知らぬ男の人がボーっと見えるのだと言う。

しかもイケメンらしい。JKはだんだんその幻の男のことが気になり始める。なんなら片思いが始まる。

 

幻の男は移植のドナーが見た殺人犯であった。ドナーが生前男に殺されて、ショックで(?)角膜に男の姿が焼き付いた、というなんともSFなお話である。

 

JKは街で偶然その殺人犯を見かけ、声をかけてしまう。なんたって好きになっちゃったんだから。毎日同じ人の幻影を見て、実際に出会ったら運命の人って思っちゃうよね。

 

JKも殺人犯に殺されそうになったが、すんでのところでブラックジャックが助けに来る。


ブラックジャックは落ち込むJKを励まし、目の再手術をするのであった。


 

 【感想】

カテゴリー・胸キュンといったところか。先生が女性に優しいかっこいい回。ビジュアル的にもイケメンと言われていた殺人犯より先生の方が端正なお顔だしね。(主観)



JKの描いた似顔絵で犯人特定して助けに入る先生すごいな。そして間がいいね。

そしてやっぱりメスで攻撃してた。

失恋したとわんわん泣くJKに対して

「そうがっかりするなよ これは春一番さ」

「これからほんとうの春がくるんだ」

と元気づける先生の横顔がとっても綺麗。私のお気に入りシーン。

 最後のページでタイトル回収するのも鮮やか。


JKはこのあと先生に恋をすると予想。(妄想)

にしても手塚先生の描く女の人は綺麗だな。